「チーかま」誕生秘話

「チーかま」誕生のきっかけは、今をさかのぼること約50年。
丸善の東京食品研究所 開発研究員 村上 清(現・顧問)は、ふとしたことから、ドイツのソーセージに関する文献資料に、ソーセージの中にチーズを入れたものがあることを知ったのです。
村上はこの発想に着目し、 日本の伝統的な食品である「かまぼこ」にうまく応用できないかと試行錯誤しました。

ついに昭和43年(1968年)、かまぼこにチーズを7%入れた「おらが幸」というチーズ入りかまぼこを発売しました。 これが、現在の「チーかま」の前身の商品です。ネーミングの由来は、材料に北海道の牛乳や、海の幸を使っていたことからきていたようです。
この「おらが幸」の特長は、「魚」に「チーズ」という良質なタンパク質が得られる、栄養が豊富な食品という点でした。

このころ丸善では、小学校の給食に向けて「おらが幸」のセールスを開始しました。
幸い、チーズの臭いが嫌いだというお子さま方にも「おいしい!」と言って食べていただけることがわかり、昭和44年(1969年)から学校給食に導入されていきました。
昭和45年(1970年)、食べやすいよう形をスティック状に変更し、名前も変えて誕生したのが、「チーかま」です。

最初は1本35g入りでしたが、当時の1~2年生の低学年には、1本20g程度が適切とのことで2種類の大きさを用意しました。昭和50年以降はカルシウムも強化され、学校給食で人気をいただけるようになりました。

その後、「チーかま」はスーパーマーケットやコンビニエンスストアでも販売されるようになり、お客様のおかげあって今日まで続くロングセラー商品となっております。